届いた各パーツを組み替えます。
まずはステアリングラックブーツから。
パックリ割れたブーツをニッパーでちょん切って外します。
水やオイルは出てきませんでしたが、
幸いにも、ラック部分もジョイント部分も錆びてはおらず、
古いグリスをふき取って新しいリチウムグリスを塗りたくっておきました。
上の新しいブーツは社外の汎用品なので、
ラックケースのサイズによって合うところで切り取ります。
概ね47~48mmと言うことで、下から2番目の45~50mmの所を使います。
問題はラックエンド側。純正品はここが20mmあるんですが、
この社外品、一応9~20mmが適合サイズらしいので、
ギリギリセーフのようですが。
円錐形のインサートツールとランクエンド側にたっぷりとエンジンオイルを塗って
ラック側を内側に折り込んだら、インサートツールをランクエンドに被せて
ブーツを送り込んでいきますが、
オイルでベタベタなので、滑ってしまって中々うまく入りません。
床に寝そべった状態なので、うまく力が入らず、
それでも四苦八苦しながら、破ることも無く何とか収まってくれました。
今思えば、ラックエンドの底部分にもオイルを塗っておけば
もっとすんなりと入ったのかもしれません。
グリスとオイルでベタベタのラックブーツを綺麗に拭いて
ラックケース側は幅7.4mm、ラックエンド側は4.8mmのタイラップで
締め上げて、ステアリングラックは終了です。
すぐ上にエキパイが通っているので、熱で劣化が早いのかも知れないですね。
割れてはいない右側も換えておいた方がいいかもしれません。
意外と早く済んだので、今度はネジ部は外れているのに抜けてこない
メカニカアッティバのボルト抜きの番です。
手持ちのガラクタの中から、曲がったタイロッドエンドプーラーと
10mmの全ネジボルト、ちょうどぴったりのネジ穴が空いていた
カートのエンジンマウントを調達、
ボルトの首にプーラーを引っ掛けてマウントをハンマーで叩くこと10数回、
ようやくボルトが抜けて、アッティバアームが外れました。
ここまでくれば、叩きプーラーでガンガン叩いて外します。
外したタイロッドはちょっと固着気味でしたが、
もちろん、ロッド長は169mmで合わせてあります。ただ、一つ疑問が。
ユーロスペアーズやebayに出ているロッドエンドのパーツ番号から見ると
LHが366602133、RHが366602134なんですが、
付いていたロッドエンドが逆なんですよね。
02133が逆ネジ、02134が正ネジのはずなんですが。
まぁ、トーイン調整の際に廻す方向が違うだけで、実害は無いんですが。
で、外したアッティバアームですが、
ガンガン叩いたせいでキズキズになっちゃいましたが、
ヤスリで軽く摺っておけばいいんじゃないかなぁと。
それよりも取り付けボルトやカラー、ニードルベアリングも
結構サビサビで、付いているベアリングはドイツのトリントン(って読むのかな?)製ですが、
薄っすらと見える型番「HK1814」で検索、
国産のNTN製HK1814L-3ASというのが適応するようで、
早速左右分4個を発注しておきました。
このアッティバアーム、マセラティの先達が施した対策をまねて
ある加工をするためにもベアリングを外す必要があります。